看護師が給与アップを目的とした転職で失敗しないためには、看護師の全国的な平均収入を知ることと、給与以外の希望をはっきりと認識しておくことだ。給与条件だけで飛びつくと結局長続きせず、無駄な転職になる可能性が高くなってしまう。そのため、給与だけを見るのであれば、高給与な職場には何かあると思っていた方が無難だ。看護師の平均年収について、全体では年収478万円、月額は33万円となっている。この平均に一番近いのが20代後半~30代前半の看護師で、これ以降の年代は順当に上がっていく。最高は50代後半の年収571万円、月額38万円だ。現在20代後半を過ぎているのに年収が300万円台であるとか、450万円にも届かないようであれば、転職で大きく給与アップが期待できるだろう。
しかし、給与の額面だけを見て転職を決めるのは危険だ。なぜなら、人間関係や環境が悪く離職者が後を絶たないため、人材確保で給与を高く設定している場合があるからだ。給与面以外で、現在の職場の何が嫌で転職を決意したのかを明確にし、そしてどんな職場なら長く続けることができるかを考えておく必要がある。給与面と合わせて、自分の希望にピタリと合う求人を慎重に選ぶことが欠かせない。しかし、自分一人では転職を希望する職場の内情まで知ることはできないだろう。そこで看護師専門の転職エージェントやサイトを利用して、内情を詳しく教えてもらいながら、待遇面と内情を総合的に判断して決めるの得策だ。